悲しき戦士「ほのおのせんし」
初めて白宝箱狩りに行ってきた。
バージョン4スタートから相当盛り上がっていた白宝箱狩りだが、私はいまいちやる気が起きず、今までやらなかった。
週討伐やらで偶然ドロップしたことはあったが、白宝箱を目的とした狩りは初めてだった。
狙ったのはこちら。
「ほのおのせんし」
彼は孤独だ。
まず、彼は家を持たない。ホームレスだ。
なぜか?
家が燃えてしまうからだ。
どんなに気をつけて生活しても、火事にならずに一日を終えることは不可能である。
一応、火災保険に入れないか保険会社に聞いてみたことがあるが、名乗ったとたん電話を切られたらしい。
そして誰も彼に近づきたがらない。
なぜか?
服が燃えてしまうからだ。
ちょいちょい周りに火の粉を飛ばしているので、うっかり近づこうものなら服に燃えうつって火だるまになってしまう。
しかし、実はそんな彼にたくさんの声がかかる季節がある。
それは意外にも夏。
暑い夏にはいつも以上に彼に近づきたくないところだが、アウトドアでバーベキューをする時だけは彼の人気が急上昇する。
仲間でワイワイ盛り上がるバーベキュー。
普段、誰からも相手にされず孤独な彼にとって、唯一人の集まる場所にいられる機会だ。
だが残念ながら、彼は仲間達の輪に入ることはできない。
楽しそうに肉を焼く男女の輪に、彼の姿は無い。
なぜか?
彼の居場所はコンロの下だからである。
話しかけられることといえば、
「たくさんのっけたんで、火力強めでー」
「ちょっ、焦げてる焦げてる、弱めて弱めて!」
など、火加減についてだけである。
このままでは友達ができる機会など無い。
そうだ、仕事をしてみよう。
友達とはいかなくても、せめて職場仲間ができれば嬉しい。
彼はクルマが好きだったので、クルマに関わる仕事を探した。
「アットホームで明るい職場です!未経験者歓迎、どなたでも!」
これがよさそうだ!
彼は早速、求人誌で見つけたそのガソリンスタンドに向かった。
あ、ここだここだ。
「すいませーーん、求人誌見て来たんd・・」
その瞬間、爆音と閃光とともに彼を中心とした半径1kmのエリアが焼け野原と化した。
爆発の瞬間、死を悟ったガソリンスタンド店長の脳裏をよぎった思い。
「ほのおのせんし不可、書き忘れた・・・」
ほのおのせんしは焼け野原の真ん中で、炭と化したタウンワークを右手に持ったまま、ただ呆然と立ち尽くしていたのだった。
それぞれのモンスターにそれぞれの物語がある。
レベル上げ・宝珠狩り・白宝箱狩り・レアドロ金策・日課や週課・・・・皆さんは様々な理由でモンスターを大量に討伐していることだろう。
作業的になってしまうこともあるかもしれない。
しかしそんな時、ふと手を止めて、目の前のモンスターのことを考えてあげて欲しい。
聞くも涙の悲しい物語がそこに隠れているのだ。
そんな悲しき戦士「ほのおのせんし」を白宝箱欲しさに無差別に倒してきたので、そのご報告をしたかったのだが、いつの間にかこんなに長くなってしまったので今回の記事はここまでとしたい。
次回は白宝箱の結果とともに、ほのおのせんしが落とす風虎の防具を欲しくなった経緯などについて書いていきたい思う。
他にもレグナードの立ち回りをはじめとして途中でストップしてしまっている記事シリーズが多いが、時間はかかっても全て書きたいとは思っている。
もちろんストーリー記事も。
とにかくドラクエ10は面白いことが多すぎて、だから書きたいことも多すぎる。
まぁ、今回の「ほのおのせんしの物語」が「ドラクエ10」なのかははなはだ疑問ではあるが・・・。
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