魔法戦士の闇が深すぎて怖い
ジャーーーンファファファファーンファファファパッパッパッパッパパパンカパンパンパンパーーンジャーンジャラララーーーンラーーンララララーーーンランララララーン♪
わっかんねぇよっ!!!
インストゥルメンタルを文字で歌われても、何の曲か全然わかんねぇよっ!!
そりゃ、わかんないよな。
ただでさえ文字だけで音楽を伝えるのは無理があるのに、その曲も雰囲気でしか覚えていないから、かなり適当だ。
もしこの時点で私が何のテーマを歌っていたのかわかった人がいたら、その人は天才だ。
天から与えられた才能がそれだった運命を呪ってくれ。
その才能の使い道はこれ以降、生涯訪れないだろう。
私が歌っていたのは、スターのウォーズがフォースでGOなアレのメインテーマである。
つまり、どういうことかというと、フォースを固有スキルに持つ魔法戦士就職試験を受けてきましたよってことだ。
ヴェリナード城の魔法戦士団サロンに履歴書を出しに行ってきた。
ユナティという方が採用担当らしい。
よろしくお願いします、ぽんぶーと申します!
志望動機は映画みたいにフォースを使ってみたかったからです!
あと、映画に出てくるあの振るたびに「ブゥオンッ!」って鳴る蛍光灯みたいな剣も使ってみたかったからです!
そんな私のアピールを全て無視して、ユナティさんは他の魔法戦士の任務完了報告を聞いている。
魔物討伐の完了報告に対し、リーダー格っぽいアーベルクさんが答える。
出だし、何でちょっと笑ったの?
見ていたけど、あの二人、やっと任務完了して報告した直後に新しい任務与えられてすぐに出発してたよね。
アーベルクさんの「フッ・・・ご苦労だった!」しか言ってもらってないじゃん。
すごくブラック企業の香りがするんだけど、大丈夫かな、ここに就職して・・・
女王ディオーレ・・・・ああ、思い出した。
あの歌で世の中を平和にする美空ひばりの人ね。
それにしても、ちょっとユナティさんの言ってること宗教がかってる気がするんだけど・・・
社長のディオーレさんが宗教がかったカリスマ的存在で、社員が盲目的に従っちゃってるブラック企業の香りがするんだけど、本当に大丈夫かな、ここに就職して・・・
魔法戦士となる者には「容姿と礼節が求められる」。
あ、これ完全に採用面接落ちたわ。
だって、いつもの例の格好で来ちゃったもん。
「容姿」も「礼節」も最悪のいつもの格好で来ちゃったもん。
お前、どこ見て言ってんだよっ!!!
「貴公は容姿に関しては、まあ問題なしと言っていいだろう。」
お前、どこ見て言ってんだよっ!!!
そりゃ2回言うよ。
むしろ容姿に関して問題ない部分が無いだろ??
自分で言うのもなんだが、上から下まで全部問題有りだろ??
「礼節はこれから先、学んでいけばよい。」
いやいや、この格好で面接に来る時点で、これから先いくら学んでも無駄だろう。
自分で言うのもなんだが。
その後も、
なんかヴィジュアル系バンドみたいなことを言いだしたぞ・・・
宗教がかったヴィジュアル系ブラック企業は過酷な労働で死者まで出るってか・・・
いよいよやばいな、魔法戦士・・・
死なないように、一人で経験積むの?
そうならないように、最初は先輩のサポートがあるんじゃないの??
これ、最初に一人修行のふるいにかけて、生き残った奴を育てていくのかな・・・
怖い。
魔法戦士団・・・怖過ぎる。
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