ゲーム開始から共に戦った仲間達とお別れしました
どうして涙が止まらないんだろう?
そうか、悲しいからだ。
どうしてこんなことになってしまったんだろう?
そうか、その時が来たからだ。
タイトルの通り、このドラクエ10を始めた当初からずっとパーティを組んで戦ってきた仲間達とお別れをした。
これは、仲間達との最後の写真。
4人が4人とも、違う方向を向いているのがわかるだろう。
カメラを見ているのは、私だけだ。
私達はもう、同じ方向を目指す仲間ではなくなってしまった。
こうなってしまった4人を嘆くように降る雨。
空も泣いていた。
彼らと初めて会ったのは、オーガの初期村であるランガーオ村。
村王が「これからの旅は一人では辛いだろうから。っていうか、バージョン3.4後期からサポート仲間のチュートリアル的な意味でもそういうシステムになったから」と、紹介してくれた。
バージョン3.5から始めた私は、後半はちょっと何言ってるかわからなかった。
その時まだレベル10そこそこだった私には、レベル28の3人がとても眩しく見えたのを2週間前のことの様に覚えている。
彼らは強かった。
彼らのおかげで格上の敵を倒すことができた。
特によく覚えているのは、初めての日替わりクエストでよくわからず受けてしまった「ばくだん岩」討伐。
その時の私は、ばくだん岩に攻撃しても「1」しかダメージが与えられなかった。
それを魔法使いのミンゾルはメラミやイオで蹴散らし、戦士のオズリュはパーティーの盾となり、僧侶のチャインは傷ついた私をベホイミで癒やしてくれた。
しかし、私が彼らと同じレベル28に近づいてくると、その強さに陰りが見えてきた。
最初はわからなかったのだが、彼らの装備は貧弱で「とくぎ」もない。
そしていくら戦闘を繰り返したところで、レベルは1つも上がらない。
私の中に彼らに対する不信感が生まれ、私達は次第にギクシャクしていった。
口に出さずとも、態度に出さずとも、不信感というのは伝わってしまうものなのだろう。
私達は3つ目のキーエンブレムを手に入れるべく岳都ガタラに入った。
ストーリーを進め、カルデア洞穴に入ったのだが、そこにいる「くさった死体」を倒すのに少し手間取る。
もちろん倒せるのだが、HPの多いモンスターなので仕方ないのだが、時間がかかる。
「いったん、岳都ガタラに戻ろう。」
私は仲間にそう告げた。
サポート仲間は町に入れないため外で待つことになるのだが、ガタラに入る私を見送った仲間達の全てを悟った様な目が今でも忘れられない。
私は酒場へと向かった。
酒場の主人は、「入れ替えになるけどいいのかい?」と聞き、私は静かにうなずいた。
紹介されたサポート仲間は、レベルは近くても他の職業で得たスキルがあったり、装備が良かったりで、私よりも強いキャラがたくさんいた。
さすが、先輩プレイヤー達が育てたキャラだ。
そのうちの一人の魔法使いを仲間に加えた。
これで今までともに戦ってきた魔法使いのミンゾルとはお別れだ。
酒場の主人は、「ミンゾルには俺から伝えておくよ。」と言った。
その優しさが胸をえぐった。
その後、戦士・賢者を仲間に加え、パーティは一新された。
新しい3人は非常に強く、頼りになった。
おかげでボスも楽に倒した。
しかし彼らは12時間70Gで雇った仲間だ。これを書いている時点で、既に仲間からは外れてしまっている。
ミンゾル・オズリュ・チャインは、いつも一緒にいてくれた。
何時間でも一緒に戦ってくれ、1Gも要求してきたことは無かった。
また会えるだろうか。
いや、会えなくてもいい。
目を閉じれば、また新しくドラクエ10を始めたばかりのプレイヤーをサポートしている彼らの姿が、そこに浮かぶから。
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